会社設立の2001年、
私たちは、ネット通販にて防犯グッズやアキバ系家電の販売を開始し、
5年目の年に事務所移転とともに「アキバガレージ実店舗」を秋葉原にオープンしました。
その翌年には、弊社初のオリジナル製品「BLADE」を発売し、それから十数商品に及ぶ独特の個性を持つ製品の開発を手掛け、
いずれもおかげさまで好評のうちに完売(現行商品は除く)となりました。
そして、アキバ系家電製品メーカーとしての、その集大成となる最高傑作が2016年3月、ついに誕生となります。
テッパン(ABC-BB9)です。
アキバ系家電の最たるものである「デュプリケーター」の最新作であり、2014年5月発売の世界で初めてブルーレイディスクに対応した
デュプリケーター「BLADE-BD」の後継機となります。
これまで何度か出てきている言葉ですが、なんの定義があるわけでもありません。
一般の量販店ではなかなか売っていない珍しい家電のことを指しますが、これがどうも、東京・秋葉原辺りに行けば手に入るのです。
普通の生活をしているとそれ(が出来ないこと)が当たり前だと思って諦めていたのに、秋葉原で売っている商品を使えば出来てしまう。
願いが叶ってしまう。
知っている人は知っているが、裏通りのさらに裏へ足を踏み入れないと、なかなか見つけられない。そんな商品をアキバ系家電なんて呼んだりします。
さて、そのアキバ系家電の最たるものの一つ「デュプリケーター」
世界初のブルーレイディスク対応デュプリケーター「BLADE-BD」完売後、
たくさんのご要望にお答えするため、私たちは後継機の開発に取り掛かりました。
基本ベースは、BLADE-BDで完成されておりました。
発売当初の不安要素でもあったブルーレイのバージョン対応も、開発期間に時間を要することもありましたが開発陣の努力と誠意でもって対応し続けています。
実際、これの開発時は「最高傑作を完成させた!」と自負しておりましたが、
お客様の要望もいい意味でエスカレートし、同時に私たちのものづくり精神もエスカレートしていきました。
もっといいものにしよう。
完売の後、再生産をすれば良いのではないかという意見もありましたが、お客様からの要望や感想を聞くうちに、
もっといいものが作りたいという野心が生まれました。
そして、ネックであった筐体サイズの変更や内蔵容量の増量など、基本ベースは変えずにスペックアップしてより使いやすく改良を施しました。
特に筐体サイズにはこだわり、型を作ってはやり直し…三度の修正を重ねました。
独特な個性のあるアキバ系家電とは言え、これを設置する場所はリビングや寝室のAVボード付近ですから、
あまりに個性的すぎてはいけません。他の家電と設置を共にしやすいサイズに近づけるには時間がかかりましたが、なんとか納得のいく形に仕上げることができました。
基本的マニアックなアキバ機能は当然残し、より一般的な顧客層をも意識したこれらの修正によって、
BLADE-BD完売後に再生産を期待してくれる新規のお客様にも、さらにいい製品を求める古参のお客様にもご満足頂ける製品が完成しました。
新たな型を使用したり各部品の価格高騰などもあり、販売価格引き上げをせざるを得ませんでしたが、
それに見合う性能・価値を「テッパン(ABC-BB9)」に付与することができました。
間違いなく満足してもらえる、という自信を持って発売に至ります。
近年私たちは、世界初というキーワードで「BLADE-BD」、それから「アキバコンピューター(ABC-o33)」を開発してきました。
初めてだからこその不安が、これまでは必ずつきまといました。
しかし、テッパン(ABC-BB9)には世界初のビッグワードはありませんが、上記2製品を大成功させて得た過去最高の自信があります。
今回は確信的な自信で、まさに「テッパン」という製品名でそれを表現しています。
テッパン=私たちの自信 と置き換えることが出来るのです。
ただ肉を食うだけならフライパンで焼けばいいのに、なぜバーベキューをするのでしょう?
それは、この疑問の答えと同じではないでしょうか。
「人生は、起きて仕事してご飯を食べて寝るだけで足りるのに、
なぜ趣味を持って楽しんだり、なぜ綺麗な景色を見て感動したり、なぜ恋愛をしたりするのでしょう?」
とことんシンプルな暮らしに、ひと味もふた味も加えて私たちは、生活を少しでも豊かなものにしていきたいと願います。
この「なぜ」の一つに答えるのが、「テッパン(ABC-BB9)」なのです。